楽聖たちのお墓参り


ウィーン好きの皆さま。ウィーン中央墓地には行かれたことはありますか?賑やかで華やかな1区もいいですが、静かにかつての楽聖達と向き合いたい際は、お墓参りはいかがですか?

1874年、ウィーン市都市計画の一環として建設されたウィーン中央墓地。墓地設立の際に掲げられた理念は「どの故人も国籍・宗教に関わらずここに埋葬する」というもの。設立当初の理念は継承され、様々な宗教のお墓を見ることができます。

音楽家達が眠っているのは、区画第32A。中央墓地第2門(Tor2)から200メートルほどです。モーツァルト記念碑(お墓はザンクト・マルクス墓地)を真ん中に挟んで、左奥にベートーベン、右奥にシューベルトのお墓がありあす。シューベルトはベートーヴェンを尊敬してやまず、ベートーヴェンが1827年に56歳でが亡くなった翌年に31歳で永眠しています。ブラームスとヨハン・シュトラウスも隣同士です。ブラームスとヨハン・シュトラウスは音楽の系統は違いますが、バードイシュルの別荘も隣同士に建てるほど仲が良かったそうです。墓地には献花が絶えません。ちなみに門の入り口には花屋がありますよ。

中央墓地内のカール・ボロメウス教会(Karl-Borromäus-Kirche)はユーゲントシュティール。ウィーン市の近代化に貢献したカール市長にちなんで名づけられた教会で、建築家オットー・ワーグナーの弟子が手がけたユーゲントシュティール建築の代表作の1つです。


次は閑静な住宅街の一角にあるザンクト・マルクス墓地。モーツァルトが埋葬されたと思われている場所に「嘆きの天使」像が立っています。実際は葬式には妻も立ち会わなかったので分からないそうですが。ザンクト・マルクス墓地はモーツァルトが亡くなる7年前から墓地として使われましたが、1874年には巨大な中央墓地が出来たため、お墓としての機能はなくなり公園として保管されています。場所は中央墓地と同じ市電71番路線上です。

リンク通りのSchwarzenbergplazから路面電車71番で南東方向に約30分。どちらも静かな自然の中にありますので、貴重な時間を過ごせると思います♪








オーストリアエクスプレス
オーストリアエクスプレス

  • ウィーン中央墓地
  • ベートーヴェン
  • モーツァルト
  • ヨハン・シュトラウス
  • ブラームス
  • ザンクト・マルクス墓地
  • 聖マルクス墓地