ヴァッハウ渓谷のクルーズでドナウ川を下る途中にある村・デュルンシュタイン。
水色の塔の修道院を中心に広がるこの村、なんと10分もあれば端から端まで歩けてしまうとても小さな村なのです。
デュルンシュタインといえば、英王リチャード獅子心王が第三次十字軍遠征(1189~1192)の帰路でオーストリア公レオポルト5世によって幽閉されたエピソードが有名ですね。
リチャード獅子心王が囚われていたケーンリンガー城は30年戦争(1618~1648)の際にスウェーデン軍に壊され、今日に至るまで実に350年以上もそのままの状態です。
そんな中世の香りが色濃く残るデュルンシュタインは、小さいながらも見所が盛りだくさんです。

まずは村のシンボル・聖堂参事会修道院教会。
鮮やかな水色と白のコントラストが目を引くこの教会は、3ユーロで内部を見学することも可能です。

そして先ほどもご紹介したケーンリンガー城跡。
そこにたどり着くまでの道は険しい斜面になっていますが、砦から眺めるドナウ川はまさに絶景!対岸にあるゲットヴェク修道院まで見ることができるほど素晴らしい景色です。
村に並ぶ家々も可愛らしく、歩いているだけでデュルンシュタインの空気をたっぷり楽しむことができます。
そしてヴァッハウ渓谷といえばワインの名産地。
オーストリアの地場品種グリューナー・ヴェルトリーナーや、それに続きこの地で重要とされる品種リースリングを使用したワインをお楽しみください♪
もちろんホイリゲも!デュルンシュタインでは麦細工が目印です。
日帰りで観光できる場所なのに、なぜか泊まりたくなってしまう…。
そんな魅力たっぷりのデュルンシュタインにぜひ訪れてみて下さい!