皇帝の愛した温泉地バート・イシュル


バート・イシュルはかつての王侯貴族の避暑地。優雅な雰囲気が今も残ります。

ザルツブルクの南東に広がるザルツカンマーグート。塩の宝庫という意味です。2000m級の山々と数々の輝く湖が織り成す美しい景観で知られる地域です。このほぼ中心、イシュル川とトラウン川の交わるほとりに佇む温泉町が皇帝フランツヨーゼフが愛したバート・イシュル。夏に皇帝が来ると、貴族もブルジョアも訪れ、町は華やいだ雰囲気に包まれました。

フランツヨーゼフの母ゾフィはなかなか身ごもらなかったため、医者からバート・イシュルでの療養を勧められました。その甲斐あってか、結婚6年目に長男、3年後に次男、翌年に3男を出産。3王子はザルツ・プリンツ(塩の王子)と呼ばれました。バード・イシュルを気に入った皇后は、息子のお見合いもここで行いました。お相手は妹の子(姪ですね)バイエルン皇女ヘレーネ19歳。しかしフランツヨーゼフ22歳が気に入ったのは、礼儀作法を身につけるために一緒に来ていた妹のエリザベート15歳でした、というのは有名なお話ですね♪ 1854年2人の結婚の記念に母ゾフィーが贈ったカイザーヴィラや、皇帝がエリザベートに贈った大理石の宮殿(現在写真博物館)は是非見ていただきたいです。カイザーヴィラ内の皇后の書斎には新しいもの好きのエリザベートが撮った家族の写真が飾られています。大理石の宮殿はカイザーヴィラの庭園内にあります。エリザベートが午後のティータイムに使ったそうです。もっとも、皇帝は夏には必ずやってきましたが、エリザベートはほどなく来なくなり、アドリア海や地中海のクルーズに出かけていたようです。

カイザーヴィラ 皇帝フランツヨーゼフは毎年夏をここで過ごしました。

エリザベートに贈られた大理石の宮殿。ティーハウスとして使用。現在は写真博物館です。

トラウン川沿いには広い遊歩道があり、のんびり散策できます。河川が交通手段だった頃、トラウン河畔には港があり、塩商人の館が並んでいたそう。散策の途中で、ピンク色の外壁が可愛らしい王室御用達菓子店カフェ・ツァウナーでひと休みしてください。カフェ・ツァウナーのツァウナーシュトレンは、ドイツのシュトレンの周りにチョコがかかった芋虫みたいな形のお菓子。バート・イシュル土産としてオーストリア国内で有名です。小ぶりのものも売られていますよ。王室御用達の薬局クーアアポテーケでは、エリザベートゆかりの入浴剤などが置かれています。お土産にいかがですか?

また、ザルツカンマーグート・テルメは水着で入る室内・屋外の温水プールですが、海水と同程度の3%の塩分を含んでいるそうです。なお、バート・イシュルの源泉は塩分27%でイスラエルの死海24%よりも濃いとのこと。ぬるめの温泉、水着を持参して体験してみてはいかがでしょうか?

オーストリア・エクスプレスでは、バート・イシュルに滞在して、ゆったりザルツカンマーグートの町を訪れるツアーをご用意しております。絵のように美しい世界遺産の町ハルシュタットや、中世の巡礼地ザンクト・ヴォルフガングへは列車やバスで30分で行けますよ♪

ハルシュタット AC1000から500ケルト人がハルシュタット文明を築きました。


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