エリザベートゆかりの地を巡る旅(ドイツ、オーストリア、ハンガリー)エリザベートツアー


エリザベートの写真@オーストリア政府観光局

現在も私達を魅了する、美貌のオーストリア皇后エリザベート(愛称シシィ)は、バイエルン王国ヴィッテルスバッハ家の親戚マクシミリアン侯爵の次女として1837年12月24日にミュンヘン誕生しました。1992年にウィーンで初演されたミュージカル・エリザベートは世界各地で上演され今年で30年。ウィーンでは30周年を記念して、夏にシェーンブルン宮殿で上演。Netflixでも10月からドイツ版の皇妃エリザベートが始まりましたね。日本語吹き替えはありませんが、日本語字幕で楽しめます!まだ6話まで。ほんの始まりです。


今回は、エリザベートゆかりの地を訪ねるプランを3本ご紹介いたします。プランはとっても豪華です。ミュンヘンとザルツブルクでお客様だけの専用車と日本語ガイドをお付けし郊外のゆかりの地へご案内。また、ウィーン、ハンガリーでもお客様だけの日本語ガイドを半日お付けしました。しかし、もちろんご希望で、訪問先を増やしたり削ったり、日本語ガイドさんは必要なければ、その旨お伝えいただければ、シンプルにアレンジし費用も抑えます。最後の地のスイス・ジュネーブはプランには含んでいませんが、ご希望でお付けできます。エリザベートファンの皆様、ご興味あれば是非お問い合わせください。
ドイツ語圏の旅行のプロがお話を伺い、最適なプランをご提案いたします。





以下はエリザベートゆかりの地です。ご興味あればエリザベートの足跡を辿ってみてくださいね☆


ミュンヘン(München)
バイエルン王家ヴィッテルスバッハ家の元、芸術都市に発展したミュンヘン。エリザベートの従兄弟にあたるルートヴィヒ2世ゆかりの場所を訪れてみては?彼の生誕したニンフェンブルク城、棺のあるミヒャエル教会など、ゆかりの場所が多々ございます。祖父ルートヴィヒ1世が造ったアルテ・ピナコテーク(旧絵画館)で芸術鑑賞した後は、マリエン広場のビアホールでドイツ料理をご賞味ください。王室御用達のダルマイヤーやルイトポルトのレストランやカフェを訪れるのも楽しいですね。

ニンフェンブルク城


マキシミリアン侯爵宮殿跡
1837年12月24日に誕生した宮殿は、1938年の道路拡張工事で壊されました。1950年に完成した現在の建物はドイツ連邦銀行バイエルン本店となっています。このLudwigstrasse 13の壁にはエリザベート生誕の地のプレートが掲げられています。


ホーフブロイハウス (Hofbräuhaus)
ビールを好んだエリザベートはミュンヘン滞在の折は必ず訪れました。


ミュンヘン滞在時はこちらの2つのホテルに宿泊したそうです。
ホテル・バイエリッシャーホーフ (Bayerischer Hof)
ルートヴィヒ1世(ルートヴィヒ2世の祖父)の要請により創られた1841年創業のホテル。現在は、ミュンヘンを代表する伝統と格式を誇る5つ星ホテルです。


フィア・ヤーレス・ツァイテン (Vier Jahreszeiten)

マキシミリアン2世時代の1858年創業。バイエルン王国の迎賓館としての役割も務めた、バイエリッシャー・ホーフと並ぶ最高級ホテルです。


ポッセンホーフェン(Possenhofen)シュタルンベルク湖畔

ポッセンホーフェン城(Schloss Possenhofen)
ミュンヘンから近郊列車Sバーンで30分。ミュンヘン子の保養地シュタルンベルガー湖西岸のポッセンホーフェンに到着。結婚するまで冬の期間を除いて、家族で過ごしたポッセンホーフェン城は、今も当時の姿を留めています。現在は個人所有なので屋敷内には入れませんが、湖に沿った2haの土地はバイエルン州に寄贈されて散歩道になっていますので、エリザベートが育った城と広い庭をゆっくり見学できます。


エリーザベト皇妃博物館 ポッセンホーフェン (Kaiserin Elizabeth Museum Possenhofen)
開館時間 5月1日~10月20日 金・土・日・祝の12時~18時

ポッセンホーフェンの駅舎内には、エリザベート博物館があります。ウィーンの王宮内にある立派な博物館と比較するとプライベートな小さな博物館ですが、貴重な写真など展示されていて、彼女の生い立ちに触れることができます。



フェルダフィンク(Feldafing)シュタルンベルク湖畔
ホテル・カイザリン・エリザベート(Hotel Kaiserin Elizabeth)
ハプスブルク皇后となってからも、生まれ育ったこの地が好きで、夏にはお供を連れて20回以上訪れたといいます。現在は4つ星のホテル。2階にはSISI-Suite(シシーのスイートルーム)があり、宿泊できます。お庭にもエリザベートの像が建っています。



薔薇の島(Rosen Insel)
ルートヴィヒ2世の父マキシミリアン2世が整備したこの島は、エリザベートとルートヴィヒ2世が、度々2人で語らい合った場所。ルートヴィヒ2世の逝去後、島を手入れする人はなく、バイエルン州が1978年に80万DMで買い取り、現在はカジノとバラ公園のある島となっています。5月中旬から10月半ばまでフェルダフィンクからフェリーが出ています。


ベルク(Berg)

シュタルンベルク湖東岸には、1886年6月、40歳のルートヴィヒ2世が主治医と謎の死を遂げたベルクがあります。遺体発見場所の浅瀬には
十字架、その上に十字架を見守るように王を偲ぶ礼拝堂(Votiv Kirche)が建っています。ルートヴィヒ2世の夏の離宮で廃位後に移送されたベルク城(現在も子孫が所有で中には入れません)も現存。湖の東側は列車が通っていないので、シュタルンベルクから遊覧船で来るのがお勧め。ポッセンホーフェン(Possenfofen)の対岸になります。ご興味あれば、シュタルンベルク湖の遊覧船のHP。をご覧下さい。


バート・イシュル(Bad Ischl )オーストリア・ザルツカンマーグート

カイザーヴィラ (Kaiser Villa in Bad Ischl)
4月~10月毎日開館、11月休館、1月~3月:水曜のみ開館。12月:アドヴェント期間の週末のみ開館。
写真博物館 5月~10月開館



1853年、16才で転機が訪れました。姉のお見合いのため保養地バート・イシュルに一緒来ていたエリザベートは、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見初められ、求婚されます。バート・イシュルには、義母ゾフィーが結婚の記念に贈ったカイザーヴィラがあり、毎年夏には皇帝が訪れていました。敷地内には、皇帝がエリザベートに贈った大理石の宮殿(現在写真博物館)があります。そこで、エリザベートは午後のティータイムを楽しんだそうです。バートイシュルについては、こちらのブログもご覧下さい。

王侯貴族や芸術家の避暑地バート・イシュルは洒落た町並みです
 

ウィーン(Wien)
アウグスティーナ教会(Augustinerkirche in Wien)
ハプスブルク家代々の挙式を行ってきた教会。1854年、エリザベートと皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の婚礼の儀が執り行われました。開館時(8時~17時)はいつでも入場できます。

ホーフブルク王宮(Hofburg)
最古の部分は13世紀に建てられ、最新部分は20世紀初頭に完成した宮殿です。1918年まで、歴代ハプスブルク皇帝の居城であり政権中枢でした。現在は数多くの博物館に貴重な文化遺産が展示されているほか、日曜・祝日にウィーン少年合唱団がミサで歌う礼拝堂、スペイン式宮廷馬術学校、大統領官邸などが入っています。

王宮と隣接する美しいフォルクスガルテン内に静かにたたずむエリザベート像

皇帝居館(Kaiserappartments)
膨大な数の部屋の中から16室、見学可能。エリザベートの化粧室兼体操室には、エリザベートの使用した体操器具類が展示。ディナールームも、エリザベートの時代のディナーセットが展示されています。


シシィ博物館(Sisi Museum)
エリザベートの愛用品や肖像画、華やかなドレスや装飾品の数々、旅行に使用した列車の車両や、暗殺の現物のヤスリやエリザベートのデスマスクなど、展示品は多岐にわたり、エリザベートファン必見の博物館です。


銀器・食卓丁度コレクション(Silberkammer)
宮廷で使用された煌びやかな食器類が展示されています。

シェーンブルン宮殿
(Schloss Schönbrunn)
夏の離宮として、夫妻で利用。エリザベートの部屋もそのまま保存されています。

ヘルメス・ヴィラ(Hermes Villa)
皇帝がエリザベートをウィーンになるべく長く居てもらうために、当時のウィーン市郊外に造らせた館。かつてのハプスブルク家の狩猟地で、現在はラインツ動物公園内にあります。エリザベートの寝室はシェイクスピアの真夏の夜の夢の壁画が描かれ、とても印象的です。
3月15日~11月1日 月曜以外10時~18時



カプツィーナ教会 (Kapziner Kirche)
教会地下の納骨堂には、ハプスブルク家の149人の棺が安置されています。エリザベートの棺もフランツ・ヨーゼフ1世と1889年に自殺した息子ルドルフと並び、絶えずお花が献花されています。

王室御用達菓子店デーメル  (DEMEL K.u.K Hofzuckerbäcker)
自身の美を追求したエリザベートですが、甘いものが大好きでお忍びで頻繁に訪れたそうです。


王室御用達菓子店ゲルストナー(Gerstner K.u.K Hofzuckerbäcker)
2階のカフェ・3階のレストランの内装がとっても素敵。エリザベートが好んだスミレの砂糖漬け菓子が有名です。


宝石店ケッヒャート
 (Köchert)
ヴィンターハルター作の有名なエリザベート(当時27歳 写真上)の肖像の髪飾り。皇帝が結婚記念日に27個作らせました。シシィーの星(Sisi-Stern)と呼ばれ、ダイヤモンドが散りばめられています。2004年皇帝夫妻成婚150年を記念して復刻版を製作。価格は1つ13,800€。かなりお高いので、お土産にはスワロフスキー製のシシィーの星はいかがでしょうか?大きいもので1つ30€程。シシィ博物館やシェーンブルン宮殿で購入できます♪ 


ハンガリー ブダペスト (Budapest)
マチャーシュ教会  (Matyas Templon)
ハプスブルク帝国の衰退に伴い、支配下の民族独立の気運が高まります。抑圧の声が多い中、エリザベートは、ハンガリーの自治権を認める、オーストリア・ハンガリー二重帝国(
Österreichisch-Ungarische Monarchieの成立に尽力し、1867年マチャーシュ教会で皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と共に戴冠式に臨みます。教会内には、ハンガリー風の衣装に身を包む美しいエリザベートの胸像が立っています。

堅苦しいウィーンの宮中より、ハンガリーを愛したエリザベートはハンガリー語を習得し、ハンガリーでは今でも絶大な人気を誇ります。ドナウ河に架かる4つの橋の1つがエリザベート橋(エルジェーベト橋)と名がついていることからも窺えますね。

左上の建物がマチャーシュ教会


ゲデレー宮殿
(Schloss Gödöllő)
国王夫妻は豪華なブダの丘にある壮麗な王宮には住まわず、ブダペスト郊外のゲデレー村にある宮殿に泊まりました。エリザベートは1人で度々長期滞在し、村人に熱烈歓迎されたそうです。スミレ色を好んだエリザベートの部屋には、エリザベートの肖像画が多数掛けられています。戴冠式の翌年、この宮殿で4人目の子マリー・ヴァレリーを出産しています。



ハンガリー国立歌劇場
黄金の装飾と真紅の座席が美しいネオルネッサンス様式の歌劇場。ウィーン同様、オペラとバレエの公演を行っています。エリザベートも度々訪れました。舞台左手2階のボックス席がシシィ・ロージェと呼ばれ、エリザベート専用の座席でした。舞台は余り見えなかったのでは?しかし、美貌の横顔を聴衆に見せることが目的だったとか。


カフェ・ジェルボー(Cafe Gerbeaud)
19世紀末、ブダペスト随一の社交場だったカフェ・ジェルボーにはエリザベートもよく通ったそうです。



スイス
ジュネーブ(Genève) モントルー(Montreux)
1889年に30歳の息子ルドルフ皇太子を情死で亡くしてから、喪服で過ごしたエリザベートですが、旅行の日々は続きます。
晩年、春と秋にレマン湖地方を数回にわたり訪れています。モントルー(Montreux)の隣町テリテ(Territet テリテのバラ公園にエリザベート像があります)のグランド・ホテル(現在は廃業)に宿泊し、背後の山腹のコー(Caux)やロシェ・ド・ネイ(Rochers-de-Naye)、レザヴァン(Les Avants)等での散策を楽しんだそうです。

エリザベートもハイキングを楽しんだロシェ・ド・ネ(Rocher de Naye)は、モントルーから登山列車で50分

エリザベートが宿泊していたコー(Caux)はモントルー背後の山の中腹に見えますね。モントルーから登山列車で20分です。



1898年8月30日のレマン湖訪問の際は、テリテではなく高台のコーのグランドホテル(廃業)に投宿。9月9日には、友人のロスチャイルド夫人に昼食に招かれ、ジュネーブ郊外のシャトー・ド・プレニー(現在もロスチャイルド家の所有)を訪問しました。そして、その晩はジュネーブのホテル・ボー・リヴァージュに宿泊し、翌日の9月10日、午後1時半過ぎの蒸気船でコーのホテルに戻る予定だったそうです。蒸気船に乗ろうと湖畔の道を急ぎ足で
歩いていた際、イタリア人の無政府主義者の手により心臓を短剣で刺され亡くなります。享年61歳。
暗殺場所には小さな碑があり、フランス語で1898年9月10日、ここでオーストリア皇后エリザベートが暗殺されたと書かれています。


エリザベートの棺は、ホテル・ボー・リヴァージュからコルナヴァン駅に移され、列車でウィーンに向けて出発しました。コルナヴァン駅近くにある、ジュネーブでは珍しいカトリックのノートルダム教会内では、1915年に地元のカトリック婦人団体が送ったエリザベートのステンドグラスを見ることができます。


ミュンヘンから始まったエリザベートの生涯は、ジュネーブで幕を閉じました。
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