誰でも口ずさむことができるクリスマスソング「きよしこの夜♪」
この歌が、どこでどのように作られたかご存知ですか?
時は、1818年。
ヨーロッパでは、ナポレオン統治時代が終息を迎え、神聖ローマ帝国が消滅・同時にオーストリア帝国が誕生した頃、オーストリアはザルツブルク郊外の小さな村オーベルンドルフでのお話です。
クリスマスが近づいたイブ前日、村の教会のオルガンが壊れ、音が出なくなってしまいました。
一年に一度の教会でのクリスマス賛美歌を楽しみにしている村人をガッカリさせたくない神父ヨーゼフ・モールは、急ぎ、「Stille Ncht(きよしこの夜)」の歌詞を書き上げました。この歌詞にギターの伴奏で一緒に歌える曲をつけてもらうため、モール神父は町の教師グルーバーに頼み込み、一晩でメロディーをつけられました。
余談ですが、「神父と教師」というと、なんとなくベテランの白いあご髭のおじいさんを想像してしまいますが、この頃モール神父は28歳、グルーバー先生は31歳、まだまだ若い二人だったのです。(だからどう、ということはありませんが・・・。)
急遽書き上げられたギター伴奏による賛美歌で、聖ニコラウス教会に集まった村人達とモール神父、グルーバーは、無事12月25日を乗り切ることができました。
年が明け、オーベルンドルフを訪れたオルガン修理職人カール・マウラッヒャーが偶然この曲を聴いたところ、「きよしこの夜」のメロディーと歌詞にとても感動し、モール神父より楽譜の写しをもらいうけました。そして、オルガン修理で滞在した各地で「きよしこの夜」を伝え歩き、次第に世界中へと広まっていったのです。
毎年、クリスマスイブの夜には、オーベルンドルフ村の当時聖ニコラウス教会があった後に建てられた礼拝堂で、ミサが行われます。
「きよしこの夜」の聖なるミサを聴くため、世界中から観光客が訪れるようになりました。
1年に一度のこの日に、ザルツブルクからのバスツアーも出ています。
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『きよしこの夜』聖なる夜☆オーベルンドルフ日帰り観光